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<カラトラバ・トラベルタイム>
トラベルタイムは、重なり合う2本の時針により、2つの異なったタイムゾーンの時刻を一目で判るように表示する。これは、日常生活の中で大変役立つ「きわめて実用的なコンプリケーション」である。パテック フィリップでは数十年前から、異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示する腕時計を製作している。
2001年のバーゼルフェアーにおいて発表されたRef.5134は、デュアルタイムゾーン・ウォッチとして他に例を見ない実用性を誇っている。2本の時針のうち、ブラック針がローカル・タイム(滞在先時刻)を、ゴールド針がホーム・タイム(自国での時刻)を示す。自国にいる間は2本の時針は重なって一緒に動き、旅先では異なった2つのタイムゾーンを表示する。
ローカルタイムをセットするのは実に簡単だ・・・ケース側面の8時位置にあるプッシュボタンを押すだけで、滞在先時刻用のブラック針は1時間先に進み、10時位置のプッシュボタンを押すと1時間戻る。もちろん、時針も秒針もこの操作によって影響されることはない。さらに、上部も24時間計の補助ダイアルによって、自国の時間が午前なのか午後なのかが、下部の補助ダイアルで秒がはっきりと表示される。これに加えて、ユーザーにとって安心な装置として、トラベルタイムにはこのふたつのプッシュボタンを同時に押してもムーブメントが損傷を受けない遮断装置が内蔵されている。
現代では、24の時間帯をまたがり世界中を自在に移動することは、特にグローバル・ビジネスに携わる人々にとってはごく当然の事で、こうした人々にとって理想的な時計といえよう。
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<ワールドタイム>
1884年、ワシントンで開かれた国際子午線会議において、地球を24の公式タイムゾーンに分け、同時にユニバーサル・タイムを導入することが決議された。以来、数多くの時計メーカーが、できるだけ容易な操作で地球上の複数のタイムゾーンを表示できる時計を創りだそうと、しのぎを削ってきた。パテック フィリップは1930年代からワールドタイムを製作していた。
2000年のバーゼルフェアで新生ワールドタイムが蘇り、2006年にはRef.5130がその後継機として発表された。開発にあたり前提となったのは、大多数の国際ビジネスマンにとり、タイムゾーンが変わる毎に時差を計算して時計を合わせるのはめんどうだ、という事実である。この操作を不要にするにはどうしたらよいであろうか?パテック フィリップの開発チームは複雑なタイムゾーン機構の作製と、操作性の簡便さという一見相反する問題をこのモデルにおいて見事に解決してみせた。
こうして完成したRef.5130は、その有用さと操作のしやすさにおいてライバル製品はもちろん、パテック フィリップのオリジナル・ワールドタイムをも凌駕するタイムピースとなった。Ref.5130はセンター・ダイヤルの周囲に二重の回転リングを持っている。外側のリングには24タイムゾーンの一つ一つを代表する都市名が記載されており、内側のリングには24時間表示の時間目盛がついている。地球上のどこにいても、世界24都市の現地時間が一目で読み取れる仕組みである。また、センター・ダイヤルに指針で表示されるローカル・アワーの修正が、プッシュボタン操作一つで、分針を動かすことなく行なえる。この1959年に特許を取得したカップリング機構の導入により、タイムゾーン変更の際の計時精度への影響を完全に排除している。
世界中の時刻を一目で読み取れ、現地のローカルタイムに即座にセットできる、パテック フィリップのワールドタイム・ウォッチRef.5130は、世界中にコンタクトを持ち、海外出張の多い現代のエグゼクティブにとって最も相応しいタイムピースといえる。
文責 K.Ito

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